松江塾への入塾を真剣に考え始めたのは、長男そら豆が小5の時。
学校では、英語がしっかりとした科目となり、それと同時に、彼の目の前に大きな壁として立ちはだかったからだ。
それまでは私が彼の尻を叩きながら、テストの類いはなんとかクリアしてきたけれど、英語についてはどうやら授業で理解出来ていないようで、とうとう平均点以下をとるようになってしまったのだった。
彼にとって英語は得体の知れないもので、英語に対して強いストレスを感じてもいた。
学校で対面する問題の中で、なんだかよくわからないという体験が少なかった彼には、わからないということ自体が耐え難く、英語=嫌いになるまでに時間はかからなかった。
そういえば、以前にも、英語の授業参観で、アメリカ人の先生がオールイングリッシュで楽しそうに授業を進めていく中、我が子の目は死んだ魚のような目だったな、と思い出した。
その時、なんだか見てはいけないものを見てしまったような気がして、私はなんとなく、これは見なかったことにしようと心に決め、深く考えるのをやめた。
だって、掘っていったら、すっごくめんどくさくなりそう、、っていう危険な匂いがしたから。
当時の私には解決策もないし、考えたところで、どうしようもないな、と自分をやり過ごすしかなかったのだ。
外国人のノリに合わなかったに違いない。
眠かったのかもしれない。
お腹が空いていたのかも。
なんて。
いつも授業参観で見せてくれる、私が思い描く、そら豆の姿がそこにはなかったのだ。
今ならわかる。
あれ、先生が何を言っているか、全然わからなかったから、つまらなかったんだよね!と。
そりゃ、そうだよね。
我が家では英語の先取りはゼロだったし、頼りの授業が身になっていなかったんだから。
そうこうしているうちに、私があの時に、気が付かないふりをして、なんとかやり過ごした不安が、英語のテスト平均点以下というカタチで我が目の前に現れたのだった。
続く。